不労所得の種類を知ろう 将来に備えて何ができるかを考える

2023.11.30不動産クラウドファンディング

不労所得とは、働かなくとも得られる収入のことを指します。。不労所得の仕組みにはさまざまな形態が存在し、それぞれ異なる利点があります。不労所得を得ることは、生活費や必要な支出をカバーしつつ、自由な時間を得る手段となり、アーリーリタイアや家計の安定性を実現する一助となります。

本記事では、不労所得の種類やその仕組みについて解説します。

不労所得とは

労働所得は労働の対価として得られる収入のことですが、不労所得とは、読んで字のごとく、働かずして得られる収入のことを指します。将来のお金に対する不安が大きくなっている昨今、老後に備えて不労所得を得ることを考える方も多いのではないでしょうか。

不労所得を得ることのメリット

不労所得を得ることには、以下のようなメリットがあります。

経済的自由を実現

不労所得を得ることは、経済的自由を実現する方法の一つです。毎月の生活費や必要な支出をカバーできる不労所得を持つことで、労働に縛られずに自分の人生をコントロールできるようになります。

時間に縛られなくなる

不労所得を得ることで、自分のスケジュールを管理し、自分のやりたいことに多くの時間を割けるようになります。労働に費やす時間を削減し、生活の質を向上させることができます。

リスク分散

不労所得を含め複数の方法で所得を得ることにより、収益のリスクを分散することができます。ひとつの収入源が減少した場合でも、他の収入源から継続して収入を得ることができます。

家計の安定

不労所得を得ることは、突然の支出や緊急事態に対処するための家計の安定性をもたらします。病気、災害、失業などの予測できない出来事に対処するためのセーフティネットの役割を果たします。

アーリーリタイア(早期退職)

不労所得を得ることで、アーリーリタイア(早期退職)の選択肢が広がります。早期に退職し、健康なうちに充実した第2の人生を始めることができます。

資産の形成

不労所得を得ることは、自身だけでなく、将来の世代に資産を形成する手段となります。資産や投資が相続可能な場合、家族や子孫に財政的な安定性を提供できます。

不労所得の種類とその仕組み

一般的な不労所得の種類とその仕組みについて以下で解説します。

資産収益

不動産賃貸収入

不動産を所有し、賃貸することで毎月の家賃収入を得る方法です。不動産所有者が財産管理を委託することで、管理業務からも解放されます。もっとも一般的な不労所得の種類といえます。不動産購入時に初期投資が必要ですが、不動産投資ローンを活用することでレバレッジを効かせることも可能です。

株式と配当金

株式市場で株式を所有し、配当金を受け取ることで不労所得を得ることができます。株価が値上がりしたタイミングで売却することでキャピタルゲインを得ることもできます。高配当銘柄を単体で購入する方法のほか、配当利回りの高い株式で構成されたETF(上場投資信託)を購入することで分散投資・リスク対策が可能になります。

金利収入

銀行に預金したり債権を保有したりすることで、預金金利や債券利子などの金利収入を得る方法があります。国内の債券は金利もそれほど高くありませんが、金利上昇中のアメリカや新興国の債券の場合、7%を超える年利を得ることも可能です。市場や政策の動向を注視する必要があります。

事業収益

事業投資

事業に投資し、その事業から分配金や収益を受け取る方法もあります。株式を取得することと同様の仕組みで、直接的に事業に関与せずに収益を得る方法です。昨今人気のベンチャーキャピタル投資は、新興企業やスタートアップに資金を提供することで、成功した場合に大きなリターンを見込めます。投資型のクラウドファンディングやエクイティ投資など、事業投資の方法にはさまざまなものがあります。

知的財産権収益

著作権ロイヤルティ

著作権を持ち、他の人がその著作物を使用する際にロイヤルティを受け取ることができる仕組みです。著作権の主なものは以下の通りです。

  • 音楽:ミュージシャンや作曲家が自身の楽曲の著作権を保持し、その楽曲がラジオ、テレビ、映画、ストリーミングサービス、ライブ演奏などで使用された際にロイヤルティを受け取ります。
  • 文学: 著名な作家が彼らの小説、詩、エッセイなどの著作物を出版社やオンラインプラットフォームに提供し、それらの著作物が出版されたり販売されたりする際に売上の一部をロイヤルティとして受け取ります。
  • イラストや写真:イラストレーターやフォトグラファーが自身のイラストや写真を広告、出版物、ウェブサイト、広告などで使用許諾し、その使用に対するロイヤルティを得ることがあります。
  • ソフトウェア:ソフトウェア開発者がプログラムやアプリケーションのライセンスを提供し、他の企業や個人がそのソフトウェアを使用する際にライセンス料を支払うことがあります。

特許による収益

特許による収益は、特許権を保持する人が人や企業に特許の使用権を提供し、その使用に対して支払われる料金やロイヤルティのことを指します。特許の種類も数多くあるため、以下に主なものを紹介します。

  • 発明による特許: 製品やプロセス、機械、化学物質、ソフトウェアなどの発明に関する特許があります。例えば、新しい医薬品、製造プロセス、電子機器、エネルギー効率の向上などが含まれます。
  • デザインの特許:製品の外観やデザインに関する特許です。例えば、スマートフォンの外観、家具のデザイン、ファッションアクセサリーのデザインなどが該当します。
  • 生物学的な特許:生物学的プロセス、遺伝子工学、生物医学技術に関する特許があります。生物医学の研究や治療法、遺伝子療法などが含まれます。
  • ビジネスの方法に関する特許:ビジネスプロセス、取引方法、金融プロセスなどに関する特許です。例えば、電子決済システム、オンライン広告ビジネスモデル、金融商品の取引方法などが該当します。

自動化されたビジネスモデル

自動化されたビジネスモデルによる不労所得とは、自動化されたシステムやプロセスを活用して、多くの作業を自動化し、最小限の監視や介入で収益を得るビジネスモデルを指します。以下に、個人でも始められるその一例を紹介します。

アフィリエイトマーケティング

アフィリエイトマーケティングは、他の企業や製品のプロモーションを通じて報酬を獲得するビジネスモデルです。ウェブサイトやブログを運営し、アフィリエイトリンクを通じて製品やサービスを紹介し、成果報酬を受け取ります。

デジタル広告

ウェブサイトやアプリに広告を掲載し、クリックや表示ごとに広告主から報酬を受け取るビジネスモデルです。広告表示やクリックの収益は自動的に発生し、サイトのアクセス数に依存します。

SNSインフルエンサー

ソーシャルメディア上でフォロワーを持つインフルエンサーは、スポンサーシップや広告収益を受け取ることで、さまざまな種類の不労所得を得られる可能性があります。SNS上で商品やサービスを紹介するアフィリエイト広告、YouTube広告などのほか、デジタルコンテンツ販売、ライブストリーミング収益などがその例として挙げられます。

まとめ

不労所得は個々の目標や状況に合わせて多様な方法で獲得できる可能性があります。資産収益、事業収益、知的財産権収益、特許収益、自動化されたビジネスモデルなど、選択肢はさまざまです。投資を伴うものは資力が必要となるものや、中にはリスクを伴うものもあるため、全ての方が不労所得を得ることは難しいかもしれませんが、自分が得られる不労所得にどんなものがあるか、考えてみてはいかがでしょうか。

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