逆張りとは?逆張りのメリット・デメリットやうまくいかない時の対処法
2024.03.14不動産クラウドファンディング逆張り(ぎゃくばり)とは
「逆張り(ぎゃくばり)とは、相場のトレンドとあえて逆のポジションをとる投資手法のことをいいます。
逆張りと順張りの違い
相場が上昇トレンドに入った時、普通はさらなる値上がりを期待して、「買い」のポジションをとっていきます。これを「順張り(じゅんばり)」といいます。
これに対して逆張りは、その先のトレンドの転換点を読み、天井と見込んだ価格帯に差しかかったタイミングで売りのポジションをとります。
逆に下降トレンドでは、相場の底を読み、その価格帯で買いのポジションをとります。
逆張りのメリット
高額なリターンが期待できる
逆張りは、成功すれば順張りよりも高額なリターンを期待できる投資方法です。
通常、相場は上昇と下降のトレンドを繰り返すため、トレンドの方向が定まってから投資する順張りは、どうしても利幅が小さくなるといえます。
これに対して逆張りは、トレンドの転換を先を読んで底で買い、天井で売りを入れるため、その後の上昇・下降トレンドで得られる利幅が順張りよりも大きくなります。
短期トレードでも利益をあげられる
長期的なトレンドの中でも、投資の相場は、短期間でみれば常に小さな上昇・下降を繰り返しています。
順張りの場合、トレンドに入ったことを確認してからポジションを取るため、短期間の小さな値幅で利益を狙うことは難しく、むしろすぐに相場が変わってしまうため損切りを繰り返すことになりかねません。
これに対して逆張りは、こうした短期間の上昇・下降であっても、その期間での天井と底を先読みすることによって、小さな値動きでも利益をねらい続けることができます。
逆張りの3つの方法
テクニカル分析による逆張り
テクニカル分析とは、過去の値動きをグラフ化した「チャート」を見ながらトレンドを先読みする投資方法のことです。
逆張りは「ボックス相場」でのテクニカル分析と相性が良いと言われています。
ボックス相場とは、買い注文と売り注文の間でトレンドの方向が定まらず、価格が比較的短い期間で行き来している相場のことです。
このような相場では、価格のレンジを予測し、逆張りを繰り返すことによって上昇・下降の両方で利益をねらうことができます。
他にも、ローソク足の形からトレンドの転換点を読む方法があります。
例えば、逆張りに向いている代表的なものに「三空踏み上げ(さんくうふみあげ)」があります。
三空踏み上げとは、ローソク足の陽線が連続で窓を開けて現れると、4本目の陽線が天井となって下降に転じやすいことを意味する形です。
非常に強い上昇トレンドによって値上がりの速度が速すぎることから、前の陽線の終値と次の陽線の始値の間に空白(窓)が現れることに特徴があります。
これを利用して4本目で逆張りをして売り注文を入れ、下降トレンドに変わった時に大きな利益をねらうことができます。
ファンダメンタルズ分析による逆張り
ファンダメンタルズ分析とは、投資対象の経済状態に関するデータから今後の値動きを予想する投資方法のことです。
データを分析し、理論上の価値と乖離している割安・割高な投資対象を見つけて、価格が上がる・下がる前の投資で利益を狙います。
例えば、株投資では、その企業の財務諸表などからPBRやPERなどの指標を使って割安銘柄を探すことができます。
【PBRとは(株価純資産倍率:Price Book-Value Ratio)】
株価が1株当たりの純資産に対して何倍になっているかを表す指標です。
一般的には1未満であることが割安株を探す目安の一つであると言われています。
【PERとは(株価収益率:Price Earnings Ratio)】
株価が1株当たりの純利益に対して、何倍になっているかを表す指標です。
一般的には15くらいであり、それを下回るものが割安株を探す目安の一つとされています。
新興分野への逆張り
いわゆる「新興分野」への投資も、逆張りの一つといえます。
まだほとんどの人がその価値に気が付いていない状況で投資を始めることによって、将来の大きなリターンを狙う方法です。
例えば、ビットコインは中央銀行をもたないデジタル通貨として、ブロックチェーンという新しい技術のもと、2008年頃に生まれたとされています。
その当時、はじめて提示された価値は、1BTC=1円にも満たない額だったとされていますが、2021年には一時1BTC=700万円を超えました。
新興分野への投資の例としては、こうしたテクノロジーの他にも、これから需要が高まることが期待できるエネルギーや不動産などがあります。
日本国内だけでこうしたものを探して成功することはなかなか難しいですが、例えば、人口が増加傾向にある国など、これから経済成長が予想される海外の新興国に対する投資では、こうしたものが実現できる可能性があります。
逆張りのデメリット
読みをはずすと大きな損失を抱える
逆張りのデメリットは、読みを外すと大きな損失を抱える可能性があることです。
例えば、上昇トレンドにある時に「そろそろ値下がりするだろう」と思って売り注文を入れたところ、さらに次の上昇トレンドに入ってしまうことがあります。
「買いが買いを、売りが売りを呼ぶ」ということは珍しくなく、強いトレンドが連続すると、逆張りの損失がみるみる膨らんでいくため注意が必要です。
特に、ボックス相場が続いた後は、強い上昇・下降トレンドに入ることがあります。
その終わりを読み違えた場合、ボックス相場による小さな値幅で稼いだ利益を一気に失うこともあります。
過去の分析どおりにならないことも多い
チャートの形は多くの投資家によって分析されていますが、同じチャートが現れたからといって同じ値動きをするわけではありません。
むしろまったく同じチャートは存在しないと言われています。
有名なチャートが現れているのに、その通りにならない「だまし」も多くあるため、見極めが難しいといえます。
逆張りがうまくいかないときの対処法
投資方法を変えてみる
逆張りには先を読むスキルが求められるため、相場のトレンドに乗っていく順張りよりも難易度の高い投資手法といえます。
うまくいかないときは、別の投資方法を検討することも大切です。
書籍やセミナーなどで勉強する
逆張りはトレンドの先読みができなければ成功しません。
書籍やセミナーなどでの地道な勉強と、実戦でのトライアンドエラーの積み重ねが必要になってきます。
投資のプロに投資する
ファンドへの投資に切り替えるという選択肢もあります。
ファンドへの投資とは、投資家などから集めた資金を運用する事業者(ファンド)から、出資に応じた利益の分配を受けるというものです。投資判断はプロが行うため、自分で投資のタイミングを判断する必要がありません。
ファンドには投資信託のような「信託型」や投資事業を行う組合に投資する「組合型」などのタイプがあります。
TECROWD(テクラウド)の不動産クラウドファンディングがおすすめ
組合型に分類されるものの一つに「不動産クラウドファンディング」があります。
不動産を運用するファンドへの投資であり、「クラウドファンディング」の名のとおりインターネットから応募することができます。
通常、ファンドごとに1~3年程度の運用期間が設定されており、投資をすると、その期間中の運用益と期間満了時に元本に相当する償還金が分配されます。
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TECROWD運営事務局
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