不動産クラウドファンディング市場が拡大! 投資家が知っておくべき魅力と注意点とは?

2023.06.07不動産クラウドファンディング

「不動産クラウドファンディング」は、近年急速に市場規模を拡大していて、投資家から注目を集めています。

メリットが多い反面、注意点もあるため、投資前にはしっかりと情報収集する必要があります。

本記事では、不動産クラウドファンディングの市場規模と、それが拡大している理由、不動産クラウドファンディングの概要と魅力、注意点などについて解説します。

不動産クラウドファンディングとは

「不動産クラウドファンディング」とは、不動産特定共同事業法(国土交通省管轄)に則って運営される、不動産事業を行うための資金(購入資金や建築資金、改装資金等)調達を目的としたクラウドファンディングを指します。

インターネットなどを通じて多くの投資家から資金を募り、その資金で不動産を購入して運用を行います。運用で得られた利益は出資者間で分配されます。

大きな資金がなくても始められるため、投資初心者にも適した投資商品です。

不動産クラウドファンディングの市場規模は?

不動産クラウドファンディング市場は過去数年間で大きく成長しています。

国土交通省が令和3年6月に発表した「不動産特定共同事業(FTK)の利活用促進ハンドブック」によると、この分野のプロジェクト数や資金調達額は大きく伸びています。

 2018年から2020年までの3年間で、不動産クラウドファンディングのプロジェクト数は以下の通り増加しています。

・2018年:26件

・2019年:105件

・2020年:137件

同じ期間中の資金調達額も、市場規模の拡大を示しています。

・2018年:12.7億円

・2019年:34.2億円

・2020年:85.6億円

2018年と2020年のデータを比べると、プロジェクト数はおおよそ5.3倍、資金調達額は約6.7倍にまで増加しています。これらの数字から、不動産クラウドファンディングの市場が、近年著しく拡大していることが分かります。

出典:国土交通省 不動産特定共同事業(FTK)の利活用促進ハンドブック 

不動産クラウドファンディング市場はなぜ拡大しているのか

不動産クラウドファンディング市場が拡大しているのには次のような理由があります。

収益性が高い

不動産クラウドファンディングは、株式や債券などの他の投資方法と比べて、高いリターンが期待できます。1年の運用期間で4%〜8%の利回り商品が一般的で、物件によっては10%近い利回りを狙うこともできます。

下落リスクへの対策

不動産クラウドファンディングでは、「優先劣後構造」という仕組みが多く採用されています。これは、事業者が一定額の損失をカバーすることで、投資家のリスクを軽減するというもの。たとえ物件の価格が下落したとしても、損失は事業者等が出資する劣後出資分から先に負担させるため、投資家には影響が少なくなります。

安全性の認識拡大

不動産クラウドファンディング事業に参入するには、国の許可が必要であり、審査を受ける必要があります。参入に障壁があることで、事業者は限定され、業界全体の透明性が向上しています。この透明性の高さが、投資家の信頼を呼び、認知度が高まる要因になっています。

不動産クラウドファンディングの魅力

ここからは、不動産クラウドファンディングの魅力について解説します。

少額からでも投資ができる

「不動産クラウドファンディング」の魅力の1つに、少額から不動産に投資できることがあげられます。

物の不動産投資では、数百万〜数千万円と大きな資金を必要としますが、不動産クラウドファンディングでは少額から参加できるため、手軽に投資が始められます。件によっては1口1万円から始めることも可能です。

市場に左右されにくい

不動産クラウドファンディングは、市場に左右されにくい安定した投資方法として知られています。物の不動産に対する投資であるため、景気変動や短期的な市場の動きに影響を受けにくく、長期的な視点で資産運用を行いやすいです。

管理する手間がかからない

一般的な不動産投資とは異なり、不動産クラウドファンディングでは、運営会社が物件の維持・修繕を行います。家賃管理やクレーム対応、入退去時のクリーニングなどもすべて運営会社が対応するため、投資家としては手間が少なくて済みます。

分散投資ができる

不動産クラウドファンディングは、分散投資を容易に行える点も魅力の1つです。分散投資はリスクを軽減する有効な手段であり、投資において重要な役割があります。

例えば、1つの物件に100万円投資する代わりに、10万円を10件の物件に分散投資することで、リスクが緩和されます。これにより、一部の物件で価格が下落した場合でも、他の物件が安定した収益を生み出すことで、損失を少なく抑えられるのです。 

不動産クラウドファンディングで注意すべきこととは?

不動産クラウドファンディングには多くの魅力がありますが、注意すべき点もいくつか存在します。ここからは、不動産クラウドファンディングへ投資するにあたって注意すべき点について解説します。

元本割れのリスクがある

投資商品である以上、元本割れのリスクはあります。不動産クラウドファンディングでは、物件の運用や市場状況によっては元本割れが発生することもあります。

例えば、経済的な変動や天災などが原因で物件価値が下落し、投資金額を回収できないケースが考えられます。

流動性が低い

不動産クラウドファンディングは運用期間があらかじめ定められているため、途中で解約することはできません。そのため、予期せぬ出来事で急に資金が必要になった場合でも、運用期間が終了するまで現金化できない点に注意が必要です。

事業者の倒産リスクがある

不動産クラウドファンディングの運営事業者が倒産すると、出資金が返金されないリスクもあります。事業者の経営状況や財務状況、実績や事業規模などを考慮して、慎重に事業者を選定する必要があります。

不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴

ここからは、どんな人が不動産クラウドファンディングに向いているか、その特徴を解説していきます。

少額から投資を始めたい人

上述した通り、不動産クラウドファンディングは少額から不動産に投資できます。物件によっては1口1万円から始めることも可能で、少ない金額で投資を始めたい投資初心者にぴったりな商品といえます。

投資に時間をかけたくない人

不動産クラウドファンディングは、他の投資方法と比較して、手間がかからない手軽な投資方法といえます。投資家は出資するだけで、物件の管理などは運営会社が行ってくれます。通常の不動産投資につきものの煩雑な管理業務も発生せず、投資に時間をかけたくない人にも向いています。

リスクを抑えた投資がしたい人

不動産クラウドファンディングは、リスクを抑えた投資をしたい人にも向いています。不動産投資自体が比較的低リスクで安定的なリターンを見込める投資として知られています。不動産クラウドファンディングはさらに少額で投資ができて、なおかつ先述した「優先劣後構造」が採用されているため、リスクをさらに小さく抑えられます。 

中期で収益を得たい人

不動産クラウドファンディングは、物件ごとに設定された運用期間中に着実に利益を得ることを目的としています。運用期間に合わせた中期的な投資目的の人に向いているといえるでしょう。

まとめ

不動産クラウドファンディングは、少額から投資が可能で、市場に左右されず安定的な運用が期待できる投資手法として注目されています。

不動産クラウドファンディングは投資に時間を取られたくない人や、リスクを抑えた投資をしたい人、中期的な収益を狙う人に向いている商品です。

ご興味がある人は、TECROWD(テクラウド)の不動産クラウドファンディングで、豊富な投資物件をご覧になってみてはいかがでしょうか。TECROWD(テクラウド)では、10万円からの投資が可能です。平均8%以上の想定利回りが見込める魅力的な物件が数多く揃っており、ネットで手続きができるため、複雑な手続きも不要です。

 

TECROWDの不動産クラウドファンディング

タグ : 不動産クラウドファンディング
The following two tabs change content below.

TECROWD運営事務局

TECROWD(テクラウド)は海外に投資ができる不動産クラウドファンディングのサービスを提供しています。 TECROWD(テクラウド)が運営している「TECROWDコラム」では、不動産クラウドファンディングに関する情報を発信していきます。