インデックス投資の失敗例と成功するための対策方法

2023.11.08不動産クラウドファンディング

インデックス投資は多くの投資家にとって魅力的な選択肢となっていますが、成功するためには注意が必要で、失敗例から学ぶことも大切です。

この記事では、インデックス投資の失敗例とそれを回避し、成功するための対策方法について詳しく説明します。

インデックス投資とは何かを確認

インデックス投資は、株式市場などの金融市場において、特定の市場指数(インデックス)の動きに連動する形で投資する戦略のことです。この投資戦略は、ファンドマネージャーが任意で投資銘柄を選択するアクティブな運用戦略とは異なり、市場指数そのものを追跡し、そのパフォーマンスを再現しようとするものです。

インデックス投資の仕組みや特徴

インデックス投資の主な目標は、S&P 500や日経平均株価などの特定の市場指数のパフォーマンスを追跡することです。そのため、指数の銘柄構成比率と同様の比率で資産を分散させ、投資のリスクを軽減することが可能です。

また、インデックス投資はファンドや上場投資信託(ETF)を通じて行うことが一般的で、少額からの投資が可能な点もメリットとなります。流動性も高く、任意のタイミングでの売買も可能です。

インデックス投資は一般的に長期的な投資戦略として採用されます。これにより投資家は市場の短期の変動に左右されず、長期スパンで安定的に利益を上げやすくなります。税制面で優遇を受けられるNISAや新NISAとの親和性も高いといえます。

インデックス投資の失敗例

リスクを減らせるメリットの多いインデックス投資ですが、失敗のリスクはあります。

以下では、インデックス投資で失敗につながる事例やその原因について紹介します。

リサーチ不足

長期で見るとリターンを得やすいインデックス投資ですが、株価などの指標に連動するという性質上、価格の下落によって元本割れを起こすリスクはあります。インデックス投資を始める前に十分なリサーチを行わなかった場合、株価の下落のタイミングでETFを購入してしまうことも起こり得るということです。

対策としては、経済ニュースや業界のトレンドに注目し、投資判断に役立てることが挙げられます。高い専門性を求められず、誰でも気軽に始められるのがインデックス投資の魅力ではありますが、情報収集をしっかり行っておくことで、成功率をさらに高めることができるでしょう。

近い例で言うと、2019年の新型コロナウイルスの世界的な流行時に株価指数は大きく下落しましたが、その後パンデミック前の価格に持ち直し、そこからさらに大きく上昇するという動きを見せました。「安く買って高く売る」という投資の大原則は、社会情勢や相場の動きを知ることでより実現しやすくなるということです。

感情に左右される取引

インデックス投資のメリットとして、長期保有によって利益を出しやすい点を説明しました。もちろん短期の取引によって利益を出すことも可能ですが、明確な根拠を持って行わない売却は失敗につながりやすくなります。市場の変動に対して一喜一憂することは、インデックス投資家にとって致命的です。含み損が出たから慌てて売る、株価上昇に勇んで衝動的に買うなどの無計画な行動は、大きな損失につながる危険性があります。

対策としては、一時の感情による取引を避け、長期の投資戦略を維持することが大切です。市場の変動を意識してしまう方は、定期定額で自動的に購入するつみたて式のインデックス投資をおすすめします。市場の細かな変動に一喜一憂することがなくなるでしょう。

手数料負担を考慮に入れない

インデックス投資は長期間の運用に向いた手法であるため、期間中の手数料・信託報酬の負担は、少なからず利益を圧迫します。大きなリターンを見込める個別株への投資とは違い、指数に連動するインデックス投資は値動きが安定しているため、時間をかけて着実に利回りを得ることが目的であり、手数料で利益が大きく目減りするのはできるだけ避けたいところです。手数料を意識せず運用を続けた結果、売却時に思ったほどの利益にならなかったというパターンも、インデックス投資にありがちな失敗例と言えます。

これを回避する方法は簡単で、公表されている手数料や信託報酬を見比べて、安定した運用成績を上げている商品の中から、できるだけ固定費の安いものを選ぶことです。たとえば人気の投資信託「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の販売手数料は0円であり、運用にかかる信託報酬は0.0937%とかなり低く設定されています。

インデックス投資を成功に導くための方法や考え方

上述したような失敗を避け、インデックス投資を成功に導くためには、以下のような方法や考え方が重要になります。

定期的なポートフォリオの見直し

分散投資はリスク対策においてとても効果的です。投資対象をバランスよく振り分けることで、一部の投資で損失が出ても、それ以外でカバーできる強固なポートフォリオが可能になります。

ただし、過度な多角化はパフォーマンスを低下させる要因にもなるため、慎重にバランスの取れた資産配分を設計しましょう。

市場の変動によって資産の割合が変わることがあるため、ポートフォリオの定期的な見直しが重要です。

目標金額や運用期間を設計する

インデックス投資が長期の運用に向いているからといって、期間や目標金額を決めずに運用することはおすすめできません。

資産形成の具体的な目標や目標達成までの期間を設定することで、投資計画をより効率的に立てることができます。退職資金、教育資金、住宅購入など、大きなライフイベントにあわせた具体的な目標を持つことは、インデックス投資の成功への道筋を明確にします。

まとめ

インデックス投資は長期スパンで安定して利益を出しやすい魅力的な投資戦略ですが、安定した運用成績を維持するためには、注意と計画が必要です。この記事では、インデックス投資の失敗例とその回避策、成功のための方法と考え方について詳しく説明しました。

インデックス投資は、市場の変動に左右されない長期的な視点と綿密な計画があれば、多くの投資家にとって効果的な方法です。成功を収めるために、知識を深め、感情をコントロールし、計画的なアプローチを取ることが大切です。大切な目標への道のりを、インデックス投資を通じて実現しましょう。

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タグ : 資産運用
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