定期預金にはデメリットもある! そのデメリットと対策方法

2023.07.25不動産クラウドファンディング

資産運用を考えた時に、多くの人がまず思いつく方法の一つが定期預金ではないでしょうか。銀行にお金を預け、原則、一定額までは元本を毀損させることなく運用できる点が、定期預金のメリットだと言えるでしょう。

しかし定期預金だけに頼っていると、いざという時のデメリットもあり、資産を増やすという意味ではデメリットもあることも理解しておく必要があります。

この記事では、定期預金のデメリットと効果的な対策について解説します

定期預金とは

定期預金とは、銀行に一定期間お金を預けることを条件に、一般預金より高い金利を受け取ることができる預金の方法です。

現在日本はマイナス金利政策を導入していることにより、一般預金の金利は0.001〜0.01%前後と非常に低くなっています。これに対して定期預金の場合、例えば5年間300万円を預ければ、オリックス銀行では0.3%になるというように、一般預金より高い金利を受け取ることができます。

参照:金利一覧 | 個人のお客さま | オリックス銀行

定期預金のデメリットとは

銀行預金は預金保険制度があるため、銀行が倒産しても1,000万円までであれば保護されます。

しかし、だからと言って定期預金が非常に安全な資産運用の方法だと考えるのは、ある意味では間違いだと言えます。

そこで、具体的な定期預金のデメリットを振り返ってみましょう。

利回りが低い

定期預金の金利は高いものでも0.3%程度と、あくまで一般預金と比べて高いというだけで、決して十分満足できる数字ではないと言えます。

金利が0.3%では、1,000万円預けていても、年間3万円しか金利収入が得られません(税引前)。金利で生活するのはまず無理でしょう。

比較をしてみると、株式投資では株を一定期間保有していると配当金がもらえるものがありますが、東証プライム市場に上場している株の場合、配当金の利回りは平均で年間2%台となっています。

これは定期預金よりもかなり高い数字であり、1,000万円の株を運用していれば、毎年20万円以上の配当金が入ってきます。(税引前)

参考:配当利回り上位5銘柄|第四北越証券

定期預金の0.3%程度の金利では物価の上昇率、つまりインフレに対応できないと言えます。

特に2022年から日本でも物価高に見舞われており、生活費の上昇を体感している人も多いのではないでしょうか。今まで1,000円で買えたものが、気がつくと1,100円支払わないと買えないという事もめずらしくありません。

それはつまり、1,000円の価値が相対的に下がってしまったことに等しくなります。

定期預金をしているだけでは相対的に資産は目減りしてしまい、預けているだけではマイナスになっているのと同じ状態なのです。

定期預金を解約すると金利が下がる

もう一つのデメリットとして、定期預金は一定期間預けないと高い金利を受け取れない、という点も挙げられます。

特に物価高の現在ですから、生活費が急に上がってしまったり、学費や入院費などで急に想定外のお金が必要になることもあるでしょう。そんな時、不足するお金を捻出するために定期預金を解約しなければならない、という事態も起こり得ます。

しかし、定期預金は解約すればお金を引き出すことができますが、解約してしまうと金利は一般預金と変わらない非常に低い金利となってしまいます。

先行きが読みにくく、終りが見えない物価高の状況下では、定期預金を解約するような事態も起こりやすく、そうなると結局、非常に低い金利しか受け取れなくなってしまいます。

定期預金のデメリットを解消する資産運用の方法とは

定期預金は金利が低く実質的に資産が目減りすることもあり、また解約すると金利が下がってしまうという2つのデメリットがあります。

物価上昇が続いている昨今、定期預金のデメリットを解消するための資産運用の方法を見ていきましょう。

資産保全対策が行われている投資商品を選ぶ

まず前提として、投資をして損をしてしまっては意味がありません。

もちろん100%利益が出る投資はなく、また投資で100%利益が出ると謳うことは禁じられていますが、数々の投資手法の中には、資産の損失を抑えるための保全対策が行われているものもあります。

その一例が担保や保証の設定です。そうした資産保全対策が行われている投資手法を選ぶことで、万一損失が発生してもその度合いを抑えたり、損失が起こる可能性を下げることが可能です。

手間がかからない投資商品を選ぶ

またもう1つ考えておきたいのが、なるべく手間のかからない投資商品を選ぶということです。

例えばFXや株などは大きな利益を狙うことができますが、取引相場の監視が必要であり、日中仕事がある人にとっては相場を監視するのはなかなか難しいでしょう。結果として利益を出しにくくなります。

そのため、売買益によって利益を得るキャピタルゲイン目的の投資よりも、資産を保有しているだけで定期的に収入が入るインカムゲイン目的の投資手法を利用していきましょう。

定期預金との併用に向いている投資商品

定期預金は見かけ上の資産は減ることがないため、守りの資産運用手法と言えます。一方でインフレ率以上に資産を増やす、攻めの投資に向いている投資手法をご紹介します。

不動産投資

不動産投資はインカムゲイン目的の投資の中でも非常に有名なものです。不動産を所有し他人に貸し出すことで定期的な家賃収入を得ることができます。問題点としては高額な不動産を購入しなければならない、また賃借人がいないと収入が入っていないことが挙げられます。

投資信託

投資信託は、資金を証券会社などに預け、代わりに資産運用をしてもらう投資手法です。資産運用のプロに運用を任せることで高い確率での利益が見込めますし、自分で運用する手間もかかりません。

ただし100%利益が出るとは限りませんし、運用結果がマイナスになった時でも運用手数料を支払わなければいけないというデメリットはあります。

不動産投資型クラウドファンディング

最近増えてきた投資手法の中に、不動産投資型クラウドファンディングがあります。不動産投資型クラウドファンディングは、クラウドファンディング業者が多くの人から少しずつお金を集め、不動産を購入する投資手法です。そして購入した不動産を運用して利益を出し、投資家に出資金額に応じた利益を分配していくのです。

不動産投資型クラウドファンディングは不動産投資の一種ではありますが、クラウドファンディングのシステムを利用することで、一口1万円など実物不動産投資よりも少額で投資を始められるメリットがあります。

また、投資信託のように自分で運用する手間がかからないメリットがありながらも、運用手数料を払う必要がないので、万一損失が発生してしまった時でも二重の出費を強いられることがありません。

資産保全対策面を見ても、不動産投資型クラウドファンディングは現物不動産を購入しているため、不動産が大幅な値下がりをしない限りは投資家の損失はある程度抑えられます。

また優先劣後出資方式と言って、購入した不動産の値下がりによる損失が発生した時にも、運用会社が出資した分から計上されるシステムがあるので、リスクの幅を一定以下に抑えられます。

利回りも3%〜8%程度とリスクとリターンに応じて選択が可能であり、特に海外不動産を運用している不動産投資型クラウドファンディングの案件の中には、利回りが10%程度のものもあります。

まとめ

定期預金は預金保険制度によって保護されており、手堅く資産運用するのには向いています。

しかし、物価上昇が起きている状況では、実質的には資産の目減りを招いてしまうこともあります。

物価高の今だからこそ、守りの資産運用である定期預金だけでなく、不動産投資や不動産投資型クラウドファンディングなど、年利5%以上のインカムゲインが得られる投資手法を併用することで、収入を増やし資産運用を増やすことを考えてみてはいかがでしょうか。

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タグ : 資産運用
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