逆張りとは?逆張りの手法やメリット・デメリット、おススメの投資手法について解説!

2024.06.21不動産クラウドファンディング

逆張りとは?逆張りのメリット・デメリットやうまくいかない時の対処法

1.逆張り投資とは

逆張り投資とは、市場の過度な売り込みや買い込みに着目し、その傾向に逆行するポジションをとる投資手法を指します。

一般的な市場の動向に逆らって投資対象を選定するため、正しい判断ができれば通常の投資手法に比べて高い収益が期待できます。しかし、市場の主流に逆らうというリスクが高いため、投資家自身の高い分析力が求められます。

市場の主流に逆らう逆張り投資では、適切なタイミングを捉えることが極めて重要です。単に市場の動きに逆らうだけでは、かえって大きな損失を被るリスクがあります。

そのため、逆張りには、市場の動向や銘柄の基本情報、経済・政治情勢など、広範な知識と分析力が必要となります。特に、株式であれば、投資対象企業の業績や成長性、株価の適正水準などを的確に見極める能力が重要です。

一方、逆張り投資には高いリスクが伴います。そのため、適切なリスク管理が重要であり、ポートフォリオの分散や損切りルールの設定など、様々なリスク対策を講じる必要があります。

代表的なリスク管理は以下の通りです。
・ポートフォリオの分散:分散の観点では、複数の銘柄に分散投資することで、個別銘柄のリスクを低減することができます。
・損切りルールの設定:一定の含み損を抱えたタイミングで売却を決めることにより、大きな損失を回避することもできます

2.逆張り投資のメリットとデメリット

逆張り投資には、市場全体の動きに逆らうことで通常の投資手法を大きく上回る高いリターンが期待できるというメリットがあります。
市場のトレンドに逆行して投資対象を選定することで、株価が割安な状態で発見できる可能性があります。これは、市場全体の動きから逸脱して独自の判断基準に基づいて銘柄を選定する逆張り投資の大きな魅力の1つといえます。

反対に、自身の判断が誤っていた場合には大きな損失を被る可能性がある点が逆張りのデメリットとして挙げられます。

このように、逆張り投資には高いリターンが期待できるメリットがある一方、同時に高いリスクも伴うことを認識しておく必要があります。

3.順張り・逆張りの違い

逆張りの3つの方法

逆張り投資と対をなす投資手法に順張り投資があります。

順張り投資は、市場全体のトレンドに沿って投資を行う手法です。
つまり、株価が上昇傾向にある際には積極的に買い、下落傾向にある際には売却するという手法です。この手法は、市場の全体的な動きに注目し、その流れに乗って利益を得ることを目的としています。

順張り投資と逆張り投資の共通点は、市場の動向に注目し、その動向に沿った投資判断を行うという点です。両者ともに市場全体の動きを分析し、適切な投資タイミングを見極めるスキルが必要となります。

ただし、順張り投資はその動向に沿って投資を行うのに対し、逆張り投資は逆行して投資を行うという点で大きな違いがあります。このように、両者は市場の動向を分析するという共通点を持ちつつ、その投資判断のアプローチは対極的なものとなっています。

また、順張り投資は市場トレンドに乗れるため安定したリターンが期待できますが、大きなリターンを得られるケースは限定的です。一方、逆張り投資は適切なタイミングを捉えれば大きなリターンが望めますが、その判断を誤ると大きな損失を被るリスクがあります。
自身の投資スタンス、リスク許容度を鑑み、順張り・逆張りどちらの投資手法を取るか判断することが大切です。

4.逆張り投資のリスク管理

逆張り投資においては、市場の平均的な動きとは逆行した投資判断を行うため、大きな値動きリスクを負うことになります。株価が大幅に下落している銘柄への投資など、順張り投資と比較すると非常にリスクが高い投資を行うことになるため、その値動きの幅は順張りに比べて大きくなる傾向にあります。したがって、この値動きリスクを適切に管理することが重要となります。

逆張り投資におけるリスクを管理するためには、ポートフォリオの多様化と、機動的なポジション調整を行うことが重要です。投資の集中を避け、リスクを分散させつつ、損失が一定のラインに達した際には速やかに売却するなど、リスクを最小限に抑える対策を講じる必要があります。

5.個人投資家向けの逆張り投資

逆張りがうまくいかないときの対処法

個人投資家が取り組みやすい逆張り投資の手法の1つが株式投資です。

株価が大きく下落した銘柄の中から、業績や成長性が健全な企業を見極め、割安な水準で買い付けるといった判断が考えられます。
株式投資以外では、債券投資が逆張り投資手法として一般的です。債券投資の逆張り投資の具体例として、金利上昇局面で価格が下落した債券を取得することが挙げられます。
また、個人投資家に人気なFX市場では、通貨ペアの一方が大幅に下落した際に、反発を期待して買い入れるといったアプローチが逆張り投資の手法の1つです。

個人投資家が逆張り投資を実践する際の大切なポイントは、適切な銘柄の選定です。具体的には、株式市場において、明らかな売り過ぎ感がある銘柄や、PBR(株価純資産倍率)が低く割安と判断できる銘柄を見極めることが重要となります。

また、単に安い株式をピックアップするのではなく、株価の下落要因を十分に吟味し、企業の本質的な価値が株価を上回っていると確信できる場合に逆張りの投資判断を行うべきです。

また、過度な悲観が株価に反映されているサインとして、RSI(相対力指数)の低下や、出来高の急増などが参考になります。

一方で、これははあくまで指標の一つにすぎません。逆張り投資を実践する際には、市場の過度な悲観や楽観を示す様々な兆候を総合的に判断する必要があります。例えば、以下のような点にも留意するとよいでしょう。

7.【ケーススタディ】不動産投資の逆張りの具体的事例

オフィスや物流施設等に逆張り投資する際も、レジ同様の考え方が可能です。特に、オフィスは新型コロナウイルス流行時のテレワーク前後で大きく物件価値が変動しました。以下、新型コロナウイルス流行によるオフィス物件価格の値動きと逆張り手法の具体例を解説します。

下表は東京23区のオフィス平均賃料/坪のデータです。新型コロナウイルス流行前の2019年は東京23区の平均賃料が上昇基調にあり、2020年に入ると同流行の影響で下落に転じました。2020年第2四半期の前年同期比は-5.0%、第3四半期は-7.1%、第4四半期は-9.0%と下落率が拡大しています。

一方で、2021年に入ると下落率は徐々に縮小し、2021年第4四半期には前年同期比+0.6%と賃料水準が戻りつつあります。2022年第1四半期は+3.4%と、需要の回復が顕著になってきています。

このように、コロナ禍で一時的に大きく下落したオフィス賃料水準が、回復途上にあることがわかります。表中の底値である19,938円(2021年4-6月期)に逆張り思考を持ってオフィス物件を取得していれば、一定の売却益を計上できていた可能性があります。

時期 東京23区の平均賃料(坪単価) 前年同期比
2019年1-3月期 21,857円 -0.1%
2019年4-6月期 22,051円 +1.2%
2019年7-9月期 22,059円 +1.7%
2019年10-12月期 22,163円 +1.9%
2020年1-3月期 22,044円 -0.5%
2020年4-6月期 20,948円 -5.0%
2020年7-9月期 20,499円 -7.1%
2020年10-12月期 20,169円 -9.0%
2021年1-3月期 19,968円 -9.6%
2021年4-6月期 19,938円 -4.8%
2021年7-9月期 20,044円 +2.2%
2021年10-12月期 20,296円 +0.6%
2022年1-3月期 20,653円 +3.4%

このように、不動産投資でも逆張りは有効です。ただし、上記はあくまで一例であり、レジやオフィスといった地域の人口動態や産業動向、インフラ整備計画など、中長期的な需給環境を慎重に分析し、物件の選別を行う必要があります。新型コロナウイルス前後のような一時的な需給ゆがみを捉えるだけでなく、将来的の不動産価値が上昇する余地を見極めることが不可欠となります。

8.不動産投資における逆張りの危険性

不動産における逆張り投資は、確かに大きなリターンが期待できる反面、特有の危険性も存在します。

まず第一に、株式や債券と比較して大口の投資が必要となることから、資金調達の必要性が生じます。銀行からの借り入れや、複数の投資家との協力をする等の必要があり、そのための交渉には時間とコストがかかります。資金調達の遅れが、タイミングを逃す最大の要因となります。

次に、集中投資のリスクが非常に高くなります。物件の選定ミスや、地域の景気動向の読み違いなどで、当初の期待値を大きく下回ってしまえば、巨額の損失を計上する可能性もあります。逆張りで利益獲得を狙う個人投資家にとって、このリスクは重大であるといえます。

また、物件を取得した場合の運営管理も課題となります。不動産投資には賃貸募集から建物の維持管理、テナント対応に至るまで、高度な不動産運営ノウハウが要求されます。運営ミスが損失に直結する可能性があり、プロパティマネジメント能力が問われます。プロパティマネジメントは専門の業者に委託することも可能ですが、その際のコストは物件が生む利益を目減りさせるため、想定を下回るリターンにつながる可能性があります。高いリターンを求めるために高いリスクをとる逆張り手法において、リターン低下は非常にネガティブだといえます。

加えて、出口戦略の難しさもリスクととらえることができます。特に大型物件の売却時には、買い手の資金調達等、売買契約締結までの時間がかかるケースが多く、売却時の時間とコストがかかる傾向にあります。

このように逆張りに限らず、不動産投資には資金調達、運営管理、出口戦略など様々な側面でリスクに直面します。株式や債券と比較して、指標のシンプルさ等はメリットである一方、上記のように逆張りだけでなく不動産投資特有のリスクも理解した上での投資判断が必要となります。それでは、逆張り投資家にはどんな投資手法がおススメなのでしょうか。

9.逆張り思考のあなたにもおススメ!不動産クラウドファンディング「TECROWD」

本記事も終盤に差し掛かってきたため、今一度逆張りの定義・目的を振り返ります。

逆張り投資の目的は、市場の過度な楽観や悲観に反対の立場を取り、割安な水準で資産を取得し、将来の値上がり益を獲得することにあります。

つまり、高いリターンを得るために、市場参加者の大多数が取らないリスクを取ることが逆張りのコアイメージといえます。

では、なるべくリスクを抑え、高いリターンを得られる投資手法はあるのでしょうか。そこで逆張り投資家の皆様にもおススメできる投資手法が不動産クラウドファンディングです。

株式・債券等の投資手法では、追わなければならない指標や経済動向、個別銘柄の動向など、マクロ・ミクロの両視点を持った上で、冷静な意思決定をする必要がある点で高いスキルが求められ、不動産投資では、資金調達、運営管理、出口戦略など様々な側面でリスクを取る必要があると解説しました。

その点、不動産クラウドファンディングでは、運営事業者が物件の選定から賃貸運用・売却まで一貫して行うので、投資家個人で物件を選ぶ必要はありません。また、運営者には豊富な不動産運用ノウハウがあり、取得・売却のタイミングの見極めもプロに任せられるメリットがあります。

少額から複数の物件に分散投資できるため、一物件の損失が投資全体に与える影響は限定的です。資金調達に関しても、1口数万円から投資ができるサービスであるため、自己の余剰資金で運用を始めることができます。

では、数多ある不動産クラウドファンディングサービスの中で、逆張り投資家に最もおススメなサービスはどのサービスでしょうか。逆張り投資家には「TECROWD」がおススメです!

TECROWDは、累計調達額250億円超、同償還金額70億円超と実績十分のサービスで、平均想定利回り9.7%と高いリターンを誇ります。また、海外不動産に投資が可能な業界でも極めて珍しいサービスです。

また、リスクの観点でも、「優先劣後構造」(事業者が一定割合の損失までを負担する仕組み)や「マスターリース」(物件稼働率に依らず、一定の賃料を受領可能な賃貸借契約)を活用することで、安全性を高めています。ファンドの運用期間も平均1-3年程度と短期運用が中心となっているため、資金の停滞を防ぐことができます。

逆張り投資家の高いリターン水準に対応可能であり、さらに逆張り特有の大きな損失を計上する可能性があるリスクも軽減できるサービスとなっています。逆張り投資も魅力的ですが、安全性と高いリターンのバランスが良いTECROWDに投資を考えてみてはいかがでしょうか?

最後に

これまで、逆張り投資、手法、おススメのサービスを中心に解説してきました。それぞれの投資手法について、今一度おさらいします。

項目 ①順張り投資 ②株式投資逆張り ③不動産投資逆張り ④TECROWD(不動産クラウドファンディング)
投資方針 市場の流れに沿って投資する 市場の過度な動きに逆らって投資する 不動産市況の低迷期に投資する 事業者にお任せでOK
リターン 安定したリターン 高いリターンが期待できる 高いリターンが期待できる 平均想定利回り9.7%と高いリターン
リスク リスクは想定的低い 判断を誤れば大損失のリスク 大口の投資が必要で資金調達リスクあり、集中投資リスクがある 優先劣後構造等でリスク軽減、小口・分散投資可能
スキル 市場動向分析力が求められる 高度な分析力が必要が求められる 不動産市況の分析力、運営ノウハウ必要 事業者にお任せでOK
投資金額 少額から可能 少額から可能 大口の投資が必要 1口10万円から投資可能

一般的な投資手法である①順張り投資は、市場の流れに乗っかる投資スタイルです。一方、②株式投資の逆張り投資は、市場とは逆の判断をし、割安な銘柄を買い叩かれた時に購入する手法です。リスクは高いものの、うまくいけば大きな利益が期待できます。

③不動産投資の逆張りも同様に、不動産市況が低迷している時に物件を買い、高騰期に売却するというアプローチをとります。タイミングを完璧に捉えることは難しいですが、適切なエントリーポイントを見極められれば魅力的なリターンが望めます。

このような逆張り投資のメリットとデメリットのバランスを上手く取っているのが④「TECROWD」です。最低投資金額が1口10万円と低額なため、初心者でも気軽にチャレンジできます。さらに運用はプロが行うので、個人で不動産投資に付随するリスクを気にすることなく、逆張り投資家が要求する高いリターンを低いリスクで享受できます。逆張り投資に興味がある方は、ぜひTECROWDで少額・高いリターンを得られる投資を検討してみてはいかがでしょうか。

TECROWDの不動産クラウドファンディング

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