海外不動産に投資するにはどんな方法がある? 少額投資のやり方も解説

2024.01.24不動産クラウドファンディング

海外不動産投資が注目される理由

海外不動産投資とは日本以外の国の不動産に投資することで、最近は個人投資家にも注目されています。海外不動産投資がなぜ注目されるのか、その理由と方法を解説します。

不動産価格が上昇している国があるため

海外不動産投資が注目される理由の1つとして、不動産価格が上がり続けている国が多い点が挙げられます。一般的に不動産価格が上昇する国は、経済成長している、人口が増加している、などの特徴があります。経済成長の過程では物価が上昇するため、不動産価格も上昇しやすくなるのが一般的です。また、人口が増加している国では不動産の需要が高まるため、価格は上昇傾向になります。不動産価格が上昇する国では取引が活発になり、売却益を狙いやすくなるのです。

人口が増加している国は家賃収入を得やすいため

人口が増加している国では住宅の需要が高まり、不動産を取得して賃貸に供すと家賃収入を得やすくなります。日本の人口は長期的に減少していますが、世界には人口が増加し続けている国もあります。そのような国で不動産投資をすると空室リスクも低く、安定した家賃収入を期待できるでしょう。

海外不動産に投資する方法

海外の不動産に投資する方法には自分で直接不動産を取得する方法以外に、専門の事業者に運用を任せる少額の海外不動産投資があります。

自分で不動産を購入する

海外不動産投資で一般的なのは、自分で海外の不動産を購入するやり方です。自分で購入する方法には、以下の2種類があります。

現地で不動産を購入

自分で海外不動産を持つ方法の1つに、現地で直接不動産を購入する方法があります。現地の不動産会社で物件を紹介してもらい、気に入った物件を購入します。この方法は直接現地に出向いて、実際の物件を見ながら選べる点がメリットです。しかし、現地の不動産に関する知識が必要なため、初心者にはハードルが高いといえます。

国内の不動産会社から購入

現地で直接不動産を買い付けるのが難しい場合、海外に拠点や提携先のある日本の不動産会社を通じて購入する方法があります。ただし、投資先の国や仲介する不動産会社によって、購入の手続きが異なる点に注意が必要です。不動産会社を通すといっても、ローンの契約のために現地へ渡航しなければならないケースなどもあります。ただ、その場合も不動産会社に相談しながら取引を進められるので、すべて自分で交渉するケースに比べて安心といえます。

少額の海外不動産投資

海外に投資用不動産を持つのは大変ですが、専門家に運用を任せられる少額不動産投資もあります。ここでは、海外不動産のクラウドファンディングと海外REITを紹介します。以下は、不動産クラウドファンディングとREITの主な特徴です。

不動産クラウドファンディング REIT
価格変動リスク 低い 高め
投資期間 あらかじめ決められた期間 任意
売却 運用期間中は原則不可 随時可能
投資対象 1物件または少数物件 複数の不動産

海外不動産のクラウドファンディング

海外不動産のクラウドファンディングを取り扱う会社は限られていますが、日本の不動産より高利回りが期待でき、注目されています。

不動産クラウドファンディングとは出資者から集めた資金で不動産の運用をし、賃料収入や物件の売却益を還元する運用手法です。現物の不動産投資は物件の管理や入居者募集などに手間と時間がかかりますが、不動産クラウドファンディングは事業者に運用の一切を任せられます。

クラウドファンディングは原則として中途換金できませんが、価格変動リスクがほとんどなく、比較的高利回りを期待できます。海外の物件を対象にした不動産クラウドファンディングはさらに利回りが高めで、魅力的な投資といえます。ただし、不動産クラウドファンディングは元本が保証されているわけではありません。投資の際にはファンド情報を確認し、リスクも十分に理解した上で申し込みをしましょう。

海外不動産クラウドファンディングは高い収益性から非常に人気がありますが、取り扱う会社が限られています。また、募集が始まってもすぐに終了してしまう案件も珍しくありません。海外不動産クラウドファンディングに取り組みたい人は、まずは取り扱う会社に会員登録して、いつでも申し込みができるようにしておきましょう。

海外REIT

REITには日本国内の不動産に投資するJ-REITと、アメリカやアジアのような海外の不動産に投資する海外REITがあります。REITとは投資家から集めた資金を不動産に投資し、賃料収入や売却益を投資家に分配する不動産投資信託のことです。REITは証券化されているため、市場で売買できる点が大きな特徴です。不動産クラウドファンディングと同様に物件の取得、管理、運営のような不動産投資の実務はすべてREITの投資法人が行うため、投資家には運用の手間がかかりません。また、集めた資金で複数の不動産に投資をするので、投資家は少額で分散投資が可能です。

海外不動産投資の始め方

実際に海外不動産投資を始める流れを自分で直接不動産を購入するケースと、少額の海外不動産投資を利用するケースに分けて解説します。

自分で不動産を購入する場合

ここでは、国内の不動産会社を通じて、海外の不動産を購入する方法を解説します。自分で海外の不動産を購入する場合の、運用の手順は以下のとおりです。

  1. インカムゲインかキャピタルゲインか目的を決める
  2. 投資先を決める
  3. 不動産会社を選ぶ
  4. 物件を選んで購入する

日本ではインカムゲイン目的の不動産投資が主流ですが、海外では国によってはキャピタルゲインを狙いやすいといえます。目的によって投資先を決め、投資内容に強い不動産会社を選びます。セミナーを開催している会社もあるので、参加してみるとよいでしょう。取引をする不動産会社が決まったら、相談しながら物件を選んで購入します。

不動産クラウドファンディングなどを始める場合

  1. 始める不動産投資方法を選ぶ
  2. 不動産会社や証券会社などのサービスを選ぶ
  3. 投資対象や銘柄を選ぶ

海外REITの場合、証券会社に口座があれば、すぐに市場で売買ができます。

海外不動産クラウドファンディングは、TECROUWD(テクラウド)など取り扱う事業者が限られています。一般的にまずは不動産クラウドファンディング会社に会員登録し、審査に通ると申し込みができるようになります。すぐに埋まってしまうことが多いため、出資を希望するファンドには募集開始と同時に申し込みができるようにしましょう。

海外不動産投資のメリット・デメリット

最後に海外不動産投資のメリットとデメリットを解説します。

海外不動産投資のメリット

海外不動産投資は、リスク分散の対象として優れているといえます。分散投資は投資の基本ですが、分散には「資産の分散」と「地域の分散」があります。株式や債券などを中心に運用している人にとって、海外不動産は資産と地域の両方を分散できる投資対象です。

また、不動産投資にもリスクはあるものの、きちんとリスク対策をして取り組むと堅実な収益を期待できます。最近では円安のために円資産の価値が下落しており、海外の資産を保有することで円安のリスクヘッジ効果も得られます。

海外不動産投資のデメリット

海外不動産投資には、日本国内のようにオンタイムの情報収集が難しいというリスクがあります。また、ローンを利用して海外不動産を購入する場合、現地の金融機関から融資を受けるのは難しいケースもあります。このようなリスクを避けたい人は、海外不動産クラウドファンディングなどから始めるのも選択肢の1つとなるでしょう。

また、海外不動産投資では、投資先の国や地域のカントリーリスクや為替変動リスクを想定しておかなければなりません。海外の資産へ投資する場合、日頃から社会情勢や為替動向を注視する必要があります。

関連記事:カントリーリスクの意味とは?不動産投資で知っておくべきポイントを解説

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