分散投資に適したポートフォリオの組み方

2023.08.28不動産クラウドファンディング

投資の知識として「分散投資」が大切だと分かってはいるけれど、「具体的にどのように投資先を選べばいいのか、どのようにポートフォリオを組めばいいのかわからない」という悩みを持つ方は多いでしょう。

分散投資を実践するには、自身の運用する金額や目標となる収益を明確にし、それに応じて適切な投資先を選び、ポートフォリオを組むことが重要です。

この記事では、分散投資を実践する際のポートフォリオの組み方について解説します。リスクを抑えながら、効率的に資産を増やしましょう。

分散投資のメリット

分散投資とは、異なる種類の投資対象に資金を分けたり、タイミングをずらして投資することで、仮にひとつの投資対象の価値や価格が急激に下落したとしても、運用資産全体への影響を小さくとどめることができる投資手法です。リスクが分散されるため、大幅な損失を防ぐことができます。

運用する金額と収益の目標を定める

ポートフォリオを組む前に、まず運用する金額と目標とする収益を明確にしましょう。これにより、どの商品をポートフォリオに組み込むかを判断しやすくなります。

例えば、200万円を運用し、1年間で20万円の収益を目指す場合、年間利回りは10%です。このような場合、リターンに対してある程度リスクを受け入れる必要があります。

一方、同じく200万円を運用し、1年間で3万円の収益を目指す場合、利回りは1.5%となります。この場合、それほど高いリスクを負う必要なく目標を達成することが可能です。

また、「◯年後までに」と目標の時期を設定することで、より具体的な投資計画を立てられるようになります。

参考までに、東証の株式の平均利回りは、以下のとおりです。

・プライム市場:2.24%

・スタンダード市場:2.11%

・グロース市場:0.23%

(2023年7月時点  加重平均利回り  日本取引所グループ「その他統計資料」より)

分散投資の投資先を決める

運用する金額と期間、収益の目標を定めたら、計画に合う投資対象を選定していきます。

一般的な投資先として、海外通貨、株式、債券、不動産などがあります。それぞれの特徴を理解することで、自身の目標や目的に合致した投資先を選ぶことができます。

それぞれ見ていきましょう。

海外通貨

円を米ドル、ユーロ、ポンドなどの海外通貨に換えて運用を行います。このような投資では、為替変動や金利差による利益を得ることが期待できます。

海外通貨への代表的な投資方法は「外貨預金」と「FX(Foreign Exchange)」です。

外貨預金は、円を米ドルなどの外貨に換えて預金することで、通常の円預金よりも高い金利を得ることが期待できます。

FXは、外国為替証拠金取引のことで、米ドルやユーロなど、異なる国の通貨同士を交換して利益を狙う投資です。外貨の価格差や金利差(スワップポイント)を利用して利益を得ることができ、少額で大きな金額の取引ができるレバレッジ投資を行うこともできます。

ただし、外貨預金は円預金に比べると為替の影響を受ける等のリスクがあり、FXはハイリスク・ハイリターンな投資となるため、注意が必要です。

株式

株式投資は、企業が資金調達のために発行する株式を売買して利益を得ることを指します。株式を保有することで、配当金や株主優待などの恩恵を受けることも可能です。

5万円以下で購入できる銘柄もありますが、100万円以上の資金が必要となる銘柄もあります。

一般的に、国内株式はミドルリスク・ミドルリターンと言われていますが、値下がりリスクや企業の倒産リスクなどにも注意が必要です。株式を保有することで、株主総会に参加したり、企業の意思決定に関与することもできます。

債券

債券とは、国や地方公共団体、企業などが資金調達を目的として発行する借用証書のようなものです。債券にはあらかじめ利息(金利)や償還期限が決められており、株式投資と比較してリターンは一般的に低い傾向にありますが、同時にリスクも抑えられることが多いです。

債券の特徴として、事前に利息(金利)がわかっているため、収益の予測が比較的容易である点が挙げられます。しかし、発行体の債務不履行リスクや価格変動リスクなどのリスクも存在します。

不動産

不動産に投資する方法もあります。マンションやアパートなどの賃料収入が見込める不動産を購入して、毎月の家賃収入(インカムゲイン)を狙います。また、不動産を売却する際には、売買時の価格差で利益(キャピタルゲイン)を得ることも可能です。

不動産投資には数千万円の投資資金が必要となり、ローンを利用するのが一般的です。空室リスクや修繕リスク、災害リスクなどが存在しますが、入居率が高い物件を取得できれば、継続的に一定の収入を得ることができます。

分散のポイント

分散投資をする際の投資方法として、先に紹介した海外通貨、株式、債券、不動産などがあります。しかし、分散投資を効果的に行うには、投資先を分散する以外に、国や時期などを適切に分けることも重要です。

ここでは、分散投資をする際のポイントについて見ていきましょう。

国を分散

国によって経済や政治の情勢が異なり、地政学的リスクなども異なるため、投資先の国を分散することでリスクを軽減することができます。

例えば、「国内株式だけでなく、米国株式にも投資を行う」とすることで、国内株式が全体的に下落した場合でも、米国株式が上昇するか、または変動が少なければ、資産の縮小リスクを抑えることが可能です。

ただし、国によって売買できる時間帯や手数料など取引ルールが異なる場合があるため、注意が必要です。分散投資を行う際には、これらの要素も考慮して計画的に行うことが重要です。

時期を分散

投資時期を分けることも、分散投資のひとつの手法です。

例えば、「毎月1日に5万円分投資信託を購入する」というように、同じ投資対象であっても、購入時期を変えることで購入単価を平準化させ、価格変動リスクを軽減することができます。

この方法はドルコスト平均法とも呼ばれ、代表的な分散投資の手法です。

手軽に分散投資をするには

分散投資にはいくつかのコツがありますが、適切なポートフォリオを組むのは簡単ではなく、面倒に感じる人もいるかも知れません。

そこでおすすめしたいのが、不動産クラウドファンディングの利用です。

不動産クラウドファンディングは、自身で購入や運用をせずとも不動産投資が可能であり、10万円など少額からでも投資ができるので、様々な不動産に分散投資ができるというメリットがあります。

TECROWD(テクラウド)であれば、国内のみならず海外の不動産にも投資することが可能です。

国内外の不動産に分散投資しながら、着実にインカムゲイン収入を増やしていくことが期待できるのです。

まとめ

今回は、分散投資をする際のポートフォリオの組み方について解説しました。

分散投資を行うには、まず運用する金額と期間、収益の目標を明確にし、具体的な投資計画を立てることが重要です。その上で、自身の目的や目標に合った投資先を選びます。

投資先の代表的なものには、海外通貨、株式、債券、不動産などがあり、それぞれが異なる特徴を持っています。また、国や時期によって分散させることも可能です。

少額から投資できる不動産投資型クラウドファンディング「TECROWD(テクラウド)」を利用すれば、手軽に国内外の不動産投資も行うことができます。

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