ソーシャルレンディングとは何か?メリットや危ないと言われる5つの理由を解説
2023.12.01不動産クラウドファンディングソーシャルレンディングの仕組み
そもそもソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングを利用した投資方法の一つです。
投資家から集めた資金を、企業などへの融資で運用することから、別名「融資型クラウドファンディング」と呼ばれています。
ソーシャルレンディングの仕組み
ソーシャルレンディングは、投資家から出資を募り、集まった資金を企業などに貸し付けて、金利収入等の運用益を投資家に分配するものです。
ソーシャルレンディングでは、まずクラウドファンディング形式で投資家から資金を集め、集められた資金は、ファンドの運営業者から融資を必要とする企業などに貸し付けられます。
そして、貸付先の支払利息を原資とした配当や返済元本を原資とした出資元本が、あらかじめ定められたスケジュールにしたがって、投資家に分配・償還されます。
契約や回収などの実務を行うのはファンドの運営業者であり、投資家は出資をするのみで配当を受けることができます。
ソーシャルレンディングのメリット
少額から始められる
ソーシャルレンディングは、多数の投資家から資金を集められるクラウドファンディングの仕組みを採用しています。そのため投資家は少額から参加することができ、無理のない金額で資産運用を始めることができます。
インターネットから応募可能
ソーシャルレンディングの投資家の募集は、インターネット上でクラウドファンディング形式で行われます。
投資家は、ファンドごとに公開されている利回りや償還期間を確認しながら、好きなファンドに投資することが可能です。
運営を任せられる
ソーシャルレンディングは融資で利益を得る仕組みですが、融資に関する契約や回収などの業務はすべて運用業者が行います。
投資家は出資をするのみで、運営業務全般はすべて業者に任せすることができます。
ソーシャルレンディングが危ないと言われる5つの理由
不正業者が存在している
残念ながら、一部のソーシャルレンディングの運営会社で不正取引が行われてケースがあるようです。
金融庁は、第二種金融商品取引業の登録を受けていない業者の募集は詐欺的な商法である可能性が特に高いため、投資家は一切関わらないよう注意喚起をしています。
参照:金融庁HP:ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください
貸付先の倒産リスクがある
前項のような詐欺的な業者は論外として、通常のソーシャルレンディング業者は、融資の審査基準を設けて、その資金をきちんと運用しています。
しかしながら、貸付先の事業における不確実性を完璧に見通すことはできません。
貸付先が倒産してしまい、資金をすべて回収することができなければ、投資家への元本償還の際、元本割れを起こしたり、最悪、元本が全く戻らないリスクがあります。
返済が遅れることがある
倒産するほどではなくとも、貸付先の経営環境の変化によって資金繰りが一時的に苦しくなることは、企業経営では十分に考えられます。
貸付先の資金繰りが悪化してしまうと、返済が遅れ、投資家へのリターンに悪影響を及ぼすことがあります。
運営業者の経営状態が悪化することもある
ソーシャルレンディングの配当遅れや元本割れのリスクは、ファンドを運営する業者の経営状態にも左右されます。
例えば、貸付先の返済の遅延が重なったり、金融情勢の変化による悪影響を受けたりすることによって、ファンドを運営する業者の業績が悪化し、投資家へのリターンに影響することがあります。
中途解約ができないこともある
ソーシャルレンディングは、あらかじめ一定の運用期間が設けられています。
この期間中、投資家の方で急に資金が必要になったとしても、中途解約や売却ができないことが多いため注意が必要です。
ソーシャルレンディングの危険性を回避するための対策
金融庁の登録を受けているか確認する
まずは、対象のソーシャルレンディングに必要な登録が行われているかを確認します。
登録されていたからといって元本割れしないなどの保証になるものではありませんが、悪質な業者が混在している以上、最低限やっておくべき確認事項です。
ソーシャルレンディングに必要な第二種金融商品取引業の登録を受けているかどうかは、金融庁の「金融商品取引業者」の一覧表から確認することができます。
過去の実績を確認する
ソーシャルレンディングの必要な登録を受けていても、運営業者の経営や融資の審査体制に問題があることがあります。
信頼できる業者かどうかを判断するには、過去のファンドの運用実績を確認することが有効です。
運営業者がWebサイトなどで公開している情報から、配当がきちんと支払われているか、元本割れが発生していないかなどを確認するようにしましょう。
元本割れや配当遅延を繰り返していたり、そもそも情報を公開していなかったりする場合、そのソーシャルレンディングは避けたほうが無難です。
無理のない少額からはじめる
ソーシャルレンディングには中途解約ができないリスクがありますが、その一方で、少額から投資できる特長があります。
余剰資金でソーシャルレンディングを利用することにより、こうしたリスクを回避することができます。
分散投資をする
すべての投資には不確実性があり、それゆえにリスクが必ず存在します。このことを無視して一つの商品に集中投資をすると、その商品に悪影響を及ぼす事態が発生した場合、資産の減少を食い止めることがむずかしくなります。
投資のリスクを最小現に抑えるためには、運用対象が異なる商品に投資を分散させることが有効です。
投資先を分散することによって、貸付先の業績悪化など不確実な事態にも対応できるようになります。
関連記事:分散投資に適したポートフォリオの組み方
ソーシャルレンディングの分散投資には不動産クラウドファンディングがおすすめ
ソーシャルレンディングに代わる投資手段として、分散投資の一つとして、おすすめしたいのが不動産クラウドファンディングです。
どちらもクラウドファンディング型であるため、少額投資ができる点などの利便性は変わりません。
その上で、ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングは、その投資対象やリスクが異なるため、分散投資に最適といえます。
ソーシャルレンディングとの違い
・仕組みが違う
ソーシャルレンディングは金融商品取引法における登録事業ですが、不動産クラウドファンディンは不動産特定共同事業法(FTK法)による国土交通省の許可事業です。
ソーシャルレンディングがお金を貸した利息で運用益を得る仕組みであることに対し、不動産クラウドファンディングは、不動産の賃貸や売却などで運用益を得る仕組みになります。
・不動産クラウドファンディングならではのメリットがある
不動産クラウドファンディングの良い点は、比較的少額から投資できるといったソーシャルレンディングとほぼ同じメリットがありながら、不動産クラウドファンディングならではのメリットもあることです。
不動産クラウドファンディングならではのメリットには、優先劣後構造による出資やマスターリース契約といった、投資家を保護する仕組みがあることが挙げられます。
関連記事:【不動産クラウドファンディング】優先劣後構造とは?
・不動産クラウドファンディングへの投資ならTECROWD(テクラウド)にお任せを
TECROWD(テクラウド)は、不動産クラウドファンディングの業界では珍しい海外不動産を対象としたファンドの実績が豊富です。
海外不動産投資は、国内不動産投資やソーシャルレンディングとの分散投資にもおすすめです。
優先劣後構造やマスターリース契約によって投資家を保護する仕組みも導入しています。
また、投資家の皆様に正しく判断していただくために、これまでの配当・償還の実績を公表しています。
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