【解説記事②】TECROWDが手がけるAIデータセンターとは
2025.08.21不動産クラウドファンディング
TECROWD85号ファンド「OME Data Center」完成イメージ
リアルタイム処理に強い、“エッジ型”データセンターとは?
これまでのデータセンターは、主に地方の広い土地に建設されることが一般的でした。
しかしAIの進化により、今では“距離”が性能や使い勝手を左右する時代に入っています。
そこで注目されているのが、「エッジ型データセンター」という新しいかたちです。
ハイパースケール型とのちがい
従来の大規模データセンター(ハイパースケール型)は、数十万台規模のサーバーを収容できる超大型施設。
クラウドストレージやビッグデータ分析のように、「大量のデータをまとめて処理する」用途に向いています。
一方、エッジ型データセンターは、都市の近くに設置される小規模な施設で、処理のスピードや応答の速さが求められる分野でその力を発揮します。
この違いを物流の仕組みにたとえると、イメージしやすくなります。
ハイパースケール型は、全国から荷物が集まり、一括で仕分け・発送される「巨大な物流拠点」のような存在。
一方のエッジ型は、商品をすぐに届けるために街中に点在する「配送センター」のような存在です。
AIの利用が進む今、“どこで処理されるか”がますます重要な意味を持ち始めています。

データセンター比較イメージ
なぜ「エッジ型」が注目されているのか?
AIの処理には、「学習」と「推論」という2つのフェーズがあります。
- 学習:大量のデータからAIのモデルをつくる
- 推論:そのモデルを使って、日々の入力にリアルタイムに応答する
私たちが日常的に使っているAIサービス(音声アシスタント、翻訳アプリ、チャットボットなど)は、この「推論」の仕組みによって支えられています。
推論では、応答の速さ(低遅延)が非常に重要なため、ユーザーに近い場所で処理を行うエッジ型データセンターの存在感が高まっているのです。
出典:世界的に注目されるエッジデータセンター(JLL(Jones Lang LaSalle))
エッジ型データセンター構築への取り組み
私たちは現在、Unsung Fields社と連携しながら、国内でのエッジ型データセンターの継続的な建築を予定しています。
その第1弾として、TECROWD 80号ファンド「Osaka City Data Center」を組成しました。大阪市内のショッピングモールの一部の区画を活用し、AI推論に適した新しいデータセンターの立ち上げに向けた準備を進めています。
また、今後は用途に応じて、学習フェーズに対応したハイパースケール型拠点の開発も視野に入れており、両者を柔軟に組み合わせたインフラ展開を計画しています。

TECROWD 80号ファンド「Osaka City Data Center」完成イメージ
個人がAIインフラ投資に関われる時代に
ここまで、ふだん意識することのないAIの“裏側”――
その処理を支える「エッジ型」や「ハイパースケール型」といったデータセンターの進化についてご紹介してきました。 いま、こうしたAIインフラの分野に、投資市場からも大きな注目が集まりつつあります。
国内では制度面での後押しも進み、データセンター関連の資産が“新たな投資対象”として位置づけられつつあるのです。
この成長領域において、TECROWDは確かな技術力を持つパートナーとの連携を通じて、より信頼性が高く、将来性のあるプロジェクトに投資できる仕組みを築いています。
次のページでは、いま注目されるAIデータセンター領域で、TECROWDが提供する“独自の強み”をご紹介します。

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