
Y.M.様
ご年代:40代
vol.4 堅実な資産運用!為替リスクが少なく信頼度の高い投資とは
15年ほど前から資産運用を行っている、東京都にお住まいの会社員Y.M.さん。現在はお子様の教育資金確保のために、余剰資金を活用しさまざまな投資に挑戦されています。
目次
TECROWDを始めたきっかけ
(TECRA・中島) 投資を始めたきっかけを教えてください。
(Y.M.さん) 20代後半から株を始め、その頃は個別銘柄のみを購入していました。当時は今のように米国株が安定している状況ではなく、原資も多くないので、得したり損したりが続いていました。40代になって収入に余裕が出てきて、子供の教育資金確保に向けて、まだ(子育ての)支出が少ない今のうちに資産形成を始めようと考えました。 今、NISAやiDeCoなどについてよく言われていますが、米国株などは為替の影響が大きく、次の投資先を決めるのに非常に悩んでいました。また、不動産投資としてアパート投資もやっていますが、それだけだとリスクもあるし種類も変えたいという中、不動産クラウドファンディングというジャンルがあるのを数年前に知りました。
(TECRA・中島) (事前アンケートで)NISA、株式、社債、投資信託、外貨預金、FX、不動産投資、ソーシャルレンディングの投資をされているということですが、今も継続されていますか?
(Y.M.さん) 全て継続してやっています。現物不動産は桁が違うので置いておくと、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの割合が高くなっています。今後はポートフォリオの適正化を図る予定ですが、去年は利回りが高い案件が多かったので、飛びついてしまったところがありました。今年償還を迎えたらポートフォリオを変えようと思っています。次に多いのは投資信託です。
(TECRA・中島) 外貨建ての米国株も買っていたけれど、結局為替であまり旨みがないなということですか?
(Y.M.さん) これまでは旨みがあったんですけど、円安ではこれからが不安というのがあるんですね。 現預金はもったいないので投資信託や米国株をやろうとすると、自然に何割か外貨建てになってきますよね。そうすると、10円円高になったら、と考えるとぞっとするわけです。1割減っちゃったとかなるわけじゃないですか。ポートフォリオの1割というのもそれなりにあるので、怖いなと思った時に、クラウドファンディングをやり始めました。
(TECRA・中島) 不動産クラファンを知ったきっかけはありますか?
(Y.M.さん) 最初は広告とかなんでしょうね。 あとはXで情報発信されている方もいらっしゃいますよね。不動産クラファンも最初はそういったもので見かけて、調べてみると想像以上に不動産クラファン事業者が何社もありました。
TECROWDで投資してみて
(TECRA・中島) TECROWDにご登録いただいたのが2023年の7月ですが、当時の印象を教えてください。
(Y.M.さん) カザフスタンみたいな国にやるんだ!って思いました。(投資対象の物件の立地が)アジアになるのは、他社さんにあまりないところだったので、そこがすごく印象に残りましたね。アジアはもともと興味があって旅行もしていましたので、そういうところに投資ができるんだっていう印象がすごいありますね。自分で現物不動産を海外に持つのはやはりリスクが相当高いと思ったときに、小口で海外でっていうのは魅力的でしたね。
(TECRA・中島) 最初のカザフスタンのファンドが償還される前に次のファンドに投資いただいたようですが、不安はなかったですか?
(Y.M.さん) 全然不安はなかったですね。リスクが高そうだと思うものは金額を下げて投資することもあります。また、優先劣後の比率によっても信頼度が変わりますね。優先劣後比率がTECROWDは高いと思っているので、正直すごく信頼しています。劣後比率の表示ですが、(業者によっては)優先劣後構造を特徴として謳っているのに、実際の書類では1%とかの低い劣後比率になっているのは気になりますね。最初からそれ(劣後比率が低いこと)を明確にして、チャレンジングな利回りの理由として消費者に正しく伝えるべきだと思います。(※劣後出資:不動産の売却時などに価格が下落した場合、優先出資者よりも先に損失を負担することで、優先出資者の元本を保護する役割を持つ出資形態。)

TECROWDの魅力
(TECRA・中島) ポートフォリオの中でクラファンの割合が多いとのことでしたが、どこに魅力を感じていますか?
(Y.M.さん) 為替の影響を受けにくいというのは大きな魅力ですね。ちなみに質問なのですが、為替がどれだけ変動しても大丈夫なものなのでしょうか?
(TECRA・中島) 基本的には大丈夫ですが、一定の限界はございます。為替が暴落するようなケースや、予約していた為替レートが確保できなくなるようなケースでは問題が発生する可能性はありますが、これまでの4年間で問題になったことは一度もないのでその点はご安心いただいていいかと思います。
(Y.M.さん) そこが大きいですね。為替のリスクが低いのは大きな特徴ですね。 投資ポートフォリオの中で、投資信託も含め外貨建てのものがほとんどなので、現在の円安局面では、為替のリスクを感じています。だからこそ為替リスクが少ないクラウドファンディングに厚めに(重点的に)投資しています。
(TECRA・中島) 他のクラファンにも投資されていると伺っていますが、TECROWDに対してはどんなイメージを持たれていますか?
(Y.M.さん) 堅実な印象は正直あります。財産管理報告書などの書類をタイムリーに出していただけるのが安心だと思います。あとはジャンルですね。海外、グループホームなど、珍しさを感じています。グループホームは社会貢献できるというところも魅力を感じます。
(TECRA・中島) グループホームについては、需要が高く施設が不足している状況です。クラウドファンディングを活用することで、この分野への投資が可能になっています。金融機関は障害者向けグループホームについての認知度が低く、融資実績もあまりないので、敬遠する傾向にあります。TECROWDではクラウドファンディングで資金を調達し、運営実績を作ってから金融機関のファイナンスをつけ、投資家に売却するという方法を取っています。
(Y.M.さん) クラファンならではという感じがして、すごくいいなと思います。
(TECRA・中島) 運用終了から償還までの期間は長いと思いますか?
(Y.M.さん) TECROWDさんは償還のスピードに関しては、業界の中では早い方だと感じますが、バランスが重要だと思います(TECROWDは運用終了から20-30日程度で完了)。償還や組成を無理なペースで進めると、会社側も厳しくなり、結果的に問題が起きやすくなります。運用終了から返還までの期間は投資家がちゃんと(一つの基準として)判断して投資すればいいと思っています。事業者側に堅実にやっていただき、会社が円滑に回ることが大事です。無理しないことを、期待します。
(TECRA・中島) TECROWDでは先行と一般の二つの応募方法を採用していますが、ご意見ありますか? (先行抽選:TECROWD独自の募集方法で、一般募集に先立って一部の募集枠を抽選で受け付けるもの。抽選後に当選された方からの出資を受け付ける。一般募集:先着順で出資申込みを受け付ける方法。出資申込みが募集額満額に達した時点で募集が締め切られる。)
(Y.M.さん) ファンド申し込み時に、先着と抽選があるじゃないですか。抽選だけだとやっぱり厳しいと思ってます。事業者によっては、ほぼ抽選のみの申し込みで、一回も当たらないんですよ。抽選の前に入金させるので、1000万円頑張って入金して当たらなかったから引き出したことあるんですが、結構大変でした。抽選だけでなく先着もあったほうが、すごくやりやすいと個人的には思います。

投資に関するマイルール
(TECRA・中島) 不動産クラファンの中で、TECROWD以外の業者さんの案件はどのような基準で選ばれたのでしょうか?
(Y.M.さん) 去年の段階では利回りの高さでした。短期のものもあったので、リスクも少ないかなと。あとは立地的に安心感があって選んだものもあります。
(TECRA・中島) TECROWDに関してはいかがでしょうかか?
(Y.M.さん) TECROWDについては、利回りの高さと堅実さ、そして投資対象の社会貢献度を評価しています。
(TECRA・中島) 不動産クラファン業者を選ぶときに、気にしているポイントはありますか?
(Y.M.さん) 今までは利回りだけでしたが、会社として信頼できる業者なのかという点を最近は考えるようになりました。投資家って会社の信頼性を、今のところは、あんまりリスクとして感じていないと思うんですよ。 (会社の信頼性の)見極め難しいですけどね。
(TECRA・中島) 我々は非上場企業ですが、決算資料を開示して、ファンドだけでなく会社としての透明度を上げる取り組みを行ってきました。
(Y.M.さん) 決算資料などを公表していただければ、ネットで分析してくれる人がいると思いますので、参考にできるため(情報開示は)すごくいいなって思います。決算資料や財務諸表などの財務情報の公開というのは、会社を判断するにあたり安心できる要素になると思います。ただし、(ソーシャルレンディングの)会社によっては、資金需要者の財務諸表が載ってるのですが、内容が薄くて信用できない事業者もあると感じることがあります。(※ソーシャルレンディング:インターネット上のプラットフォームを介して、資金需要者への融資を行うクラウドファンディングの一種)
(Y.M.さん) 資金の分別管理はしているとのことですが、倒産隔離は効いていないですよね?(※倒産隔離:事業者が倒産したとしても、その事業者が保有している資産に影響を与えないようにする仕組みのこと)
(TECRA・中島) ファンド資金と事業資金とが混同しないように口座は当然分けて管理していますが、倒産隔離はされていません。3号4号の許可を持っている業者であれば、倒産隔離はされていると思いますが、コストや事務工数等を考えると3号4号許可を取得するのは事業者としては判断が難しいところです。(※3号4号:不動産特定共同事業の許可の種類で、SPCを用いることで倒産隔離が図られているもの。TECROWDは不動産特定共同事業の1号および2号許可を取得したうえでファンドを組成しています。)
(Y.M.さん) たしかに倒産隔離されていれば、特に昨今の状況だとより安心でしょうね。 ただ倒産隔離がされていないのであれば、なおいっそう、財務諸表の公開は重要だと思います。
(TECRA・中島) ファンドを選ぶ時に見られているポイントはありますか?
(Y.M.さん) 海外の場合は自分で評価できない部分があるのですが、国内であればやはり立地です。最初の頃は素人ながら、価格や条件を確認したり、登記を取り寄せたりもしていました。途中から(数が増えて)追いつかなくなってしまいましたが。ソーシャルレンディングと違って現物があるので、利回りは別として、元本毀損リスクがどれだけ少ないかというところは重要だと思っています。
(TECRA・中島) 分散させる目的での立地なのか、リスクが少ない立地なのかでいうと後者ですか?
(Y.M.さん) そうですね、後者です。例えば都内の物件であれば(需要が安定しているため)多めに、地方の物件であれば少額で投資するなど工夫をしています。
(TECRA・中島) 毎月の投資額のルールなどはありますか?
(Y.M.さん) 決まったルールはなく、その時の資金状況に応じて投資を検討しています。昨年、一昨年は余剰資金が出てきたので、使い道を探って、クラウドファンディングやアパート投資を始めました。アパート投資はフルローンで購入できたため、予定していた頭金も投資に回せました。現在はポートフォリオの中でクラファンは大きな割合を占めていますが、業者の取捨選択を行っているので、新しい業者を追加することは今のところ考えていないです。今年は会社さんとファンドの見極めの年になると思っています。
(TECRA・中島) 本日は貴重なお話ありがとうございました。
まとめ
TECROWDを始めたきっかけ
為替変動の影響を抑えつつ運用できる投資先を探す中で、不動産クラウドファンディングを知った。他社にはない海外案件があることでTECROWDに興味を持つ。為替リスクを考慮しつつ、分散投資の一環としてTECROWDを活用。
TECROWDで投資してみて
海外案件への投資に魅力を感じ、不安なく次のファンドにも投資。優先劣後比率が高く、リスクを調整しながら投資できる点を評価。情報開示もタイムリーで安心感がある。
TECROWDの魅力
為替リスクの少なさが大きな魅力。また、海外投資やグループホームなど独自の投資対象に興味を持ち、社会貢献性も感じている。事業者の透明性と、劣後出資比率が比較的高いところも評価ポイント。
投資に関するマイルール
以前は利回り重視だったが、現在は事業者の信頼性も重視。国内案件では立地を考慮し、都心は多め、地方は少額投資。分別管理や財務情報の開示を重要視し、今年はファンドと事業者の見極めを強化する方針。